■9月県議会■ 経済危機対策など約260億円を国費によって増額補正

国の政権交代が地方まで影響を

 代表質問では自民党の馬場県議(自民党)と鎌田議員(民主党)が政権交代を意識した発言から始まり、公明党の氷室議員が自民党政策の後押しをする質問となりました。
  特に自公代表は知事に補正予算の凍結、削除に対する懸念を質問しました。まさに国の政権交代が地方まで影響を及ぼしてきた感があります。
  さらに、質問者からは、政権交代後の知事の政治的スタンスが取り上げられました。
  樺島知事は、新政権については、良い面、悪い面があり、情報を収集しながら、的確に対応していきたい。また、「国と地方の協議の場」を活用して、国に対して地方の実情を踏まえた政策提言をおこない、国のかじ取りを地方から行いたい旨の答弁がありました。

知事の姿勢に疑問

 さらに、鎌田議員が、衆議院選挙に際して、自民党候補にはメッセージを送ったが、その他の議員にはメッセージを送らなかったことについて、知事の『特定候補を支援しない』というマニフェストに違反しているのではと詰め寄ると、知事は、知事として応援をしたのではなく、知事選を応援してくれた方へのお礼の意味で、人間樺島としてメッセージを送ったという答弁がありました。
  私はこの答弁を聞き鎌田県議同様、知事として政治的にやはり中立を保ち、知事選で自ら約束したマニフェストには忠実であると思いました。

一貫性がない知事の答弁

  代表質問後は8名が一般質問を行いましたが、知事はダム問題について、川辺川ダムは、県民の宝である球磨川の清流を守るために、ダムによらない対策を極限まで追求する。同じ球磨川に作られた荒瀬ダムについては4つの問題(撤去費用、撤去技術、土地改良区への水の供給、環境)が解決しなければ撤去はしない。路木ダムについては、建設計画内容の疑義には応えず、地元の意向に沿って建設を推進する、という立場は、相変わらず変えていません。
  私は、どうみてもダムに対する方針の一貫性がないと思います。県民幸福量の最大化という言葉で質問をはぐらかしているように見えます。
  また、水俣病については、患者救済に向けて国に積極的に働きかけていくと言いつつも、認定審査業務の推進に対してはどうも消極的です。
  9月議会直前に熊本学園大学の原田教授らがボランティアで未認定患者の集団検診をしましたが、県は一切立ち会いませんでした。
  このことについては、民主県民クラブの平野議員から、県も立ち会うべきという質問に対しては、学術的に検診技術が確立していないためしなかったと答弁をしました。
  認定を待つ多くの患者さんのことを考えれば、知事も当然、推移を見守るだけではなく、もっと納得のいく回答をすべきだったと思います。
  その他多くの質問が出されましたが、政権交代を受けて国の政策がまだ見えない中で、執行部に質問するというよりは、知事のスタンスや意見をうかがうという質問に終始した議員だったと思います。
  次回は11月27日から12月議会が開催予定ですが、そのころになると国の政策も見えてきて、本格的な政策論戦が展開できるものと考えています。