国際情勢や国内、県内の状況を見て方向性をしっかりと

 寒かった冬も去り、暖かい春の訪れで、各家庭の庭や街路を多くの花々が咲き誇っています。
  皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
  韓国で開催されたオリンピック・パラリンピックで日本人選手が活躍し、2020東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて、日本選手の活躍に対する期待がますます盛り上がる大会となりました。
  今回のオリンピックを利用して、北朝鮮と韓国の平和外交や米国との対話外交が進んでいます。中国の軍事費増加、北朝鮮の核開発やミサイル攻撃などに対する危機感が増大していますが、反面、雪解け外交のように平和外交を進めているところに、政治の駆け引きを感じます。各国ともいかに戦争を回避するかを念頭に動いているなか、危機感を引き合いに、軍備強化とも受けとられる自民党の日本国憲法改正には、国民も慎重に対応していかなければならないと考えます。
  国内では、自然災害が多く発生し、最近では火山活動が活発化しており、気象災害も大規模化しています。
  また、2年後のオリンピック開催に向けての体制整備、インバウンド対策、テロ対策など様々な国内対応が求められており、震災復興、地方創生、高齢化に伴う福祉費の増大、それに必要な人材や財源の確保など政治課題は山積みです。
  熊本県でも同様で、熊本地震からの復旧復興と併せて、来年のラグビーワールドカップやハンドボール女子世界大会の成功に向けて、限られた時間の中で取り組まなければなりません。
  方向性を間違えないよう、行政も議会も県民の意見を十分に聞きながら、成果を出さなければならないと考えています。
  どんな寒い冬でも、必ず春がやってきて花が咲くように、熊本県や県民の暮らしにも、たくさんの花が咲き、人が輝く県政を目指して私も頑張ってまいります。

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西聖一のひとり言・・・
  今国会では 、「働き方改革」が目玉でした。「電通」に勤めていた若い女性社員の、過労死問題から端を発した過剰なサービス残業を防止するとともに、働きやすい環境を整えるものとされていました。
  この法案は、一見労働者にとっても素晴らしい取り組み?のように見えます。私も、労働組合「連合」の推薦議員として、同一労働同一賃金の実現や、サービス残業の防止、ブラック企業の追放に長年取り組んでいます。
  しかし、今回の働き方改革には大きな問題点が隠されています。1点目は裁量労働制の取り扱いです。年収約1000万円以上の管理業務にあたるような労働者は成果主義とし、時間外勤務手当の概念をなくすものです。現在の案では1000万円以上という基準が示されていますが、もともとは年収400万以上のサラリーマンをすべて対象にする構想もあったという憶測もあり、ほとんどの労働者に時間外手当を支給しなくてもよいとされる制度が見え隠れしています。幸いなことに裁量労働制の基本データが非常に杜撰であったことも含めて、今国会での法案提出は見送られることになりそうです。
  2点目は、月100時間の時間外の上限を設ける点です。80時間でも過労死ラインと言われていますが、それを毎月100時間までは時間外をさせても法律上問題ない、ということを認めてしまうことになります。
  3点目は、月例基本賃金の低い職業は、残業代で年収を補っている現状があります。そこには一律に残業時間を規制すれば、労働者の年収も少なくなります。年収が少なくなれば人材も集まりません。基本給をアップしなければ、人材不足により、労使ともに大変な状況になっていきます。
  また、阿倍政権が言う同一労働同一賃金の実現は、正規雇用社員の労働単価を引き下げることにつながるのではという概念もあります。そこで安価な労働力を海外に頼るようになれば、日本人労働者の働く場が失われることになります。
  働き方改革は何を目指しているのでしょうか。企業目線ではなく、働く側の目線に沿った改革でなければ、国民にとって改悪となるのではないかと考えます。